Yokohama Research Institute · Bulletin
一九二六年、ローザンヌ
ブロイラー対クロード
Lausanne MCMXXVI
松石 竹志Takeshi Matsuishi, M.D., Ph.D. · 横浜基礎研究所
Septembris MMXXVI二〇二六年九月
二層構造 / 大陸的前提 / vieler ≠ aller
前回そろえた三つの道具を、本日は一つの会議に当てます。
XXXe Session
一つの概念をめぐる公開審問
フランス語圏の学会における「報告」という制度
Dramatis personae
その場にいた人々
« … j’ai l’impression d’être un personnage légendaire … »
自分は、語ったことのない言葉を帰せられる
伝説的人物のような印象を受ける。
統合失調症は臨床的実体であるだけでなく、
同時に解剖病理学的実体でもある。
器質的起源は今日、必要なすべての証拠をもって実証できる。
ブロイラー——実証できる
シュナイダー——信仰告白である
早発性痴呆は経過によって、
統合失調症は機制によって定義される。
重ね合わせれば、経過診断の伝統が空洞化する。
——「急性統合失調症」の否定。
批判するところは批判し、
器質発生論は手放さない。
二六歳のエーがこの年に取った位置が、そのまま生涯の位置になった。
Exemplum Congi
何が失われているのか
知識は失われていない。
失われたのは、連想の選択的制御である。
一九二六年には決着がつかなかった。
決着をつけたのは、百年後の神経科学であった。
Wahnideen — aber nicht alle —
im Traum gebildet
S. 357。二百五十頁を隔てて、同じ制限。
一度なら言い落とし、二度なら留保である。
エーは、ブロイラーが退けた道具で
ブロイラーを読んだ。
夢幻様譫妄(délire onirique)——ブロイラーが距離を取ったフランスの分類。
それがエーの読解の枠組みそのものであった。
同じ書物から、二つの読解が分かれた。
理論の対立は、人間的断絶を意味しなかった——
エーは毎月、それとなくミンコフスキーを訪ねていた。
… ein Schema der Idee, aber nicht ein
erforschbarer Gegenstand wirklicher Erkenntnis.
得られるのは理念の図式であって、
現実の認識の探究可能な対象ではない。
ヤスパースが探究不能な構成物を見たところに、
エーは唯一の地盤を見た。
Duplex conversio
正確な継承ではなかった
Chronologia
百年
変換の代償と収益を正確に記述すること。
それが、精神医学史における公正な評価の条件だと考えます。