随想

Essais & Propos
Yokohama Research Institute

ここに収めるのは、研究でも解説でもない、随筆である。アランは毎日、同じ長さの紙に一篇のプロポを書いた——証明せず、網羅せず、その日目に留まったひとつの事柄から歩き出して、紙が尽きるところで筆を置いた。この系列はその流儀に倣う。学術的な主張はここにはなく、引用にも適さない。ただ読まれるためにだけ書かれている。

2026·6Essai
アントニーの白い光から
Promenade psychiatrique parisienne — Depuis la lumière blanche d’Antony
1984年の半日の見学から始め、パリを取り巻く精神病院の見えない環を、時代をさかのぼりながら歩く。建物の前に立ち止まり、過去と現在を思索する。論文のような一貫した論旨は取らない。ただ、建物の建設の歴史——その縦糸を、ピエール=ルイ・ラジェに導かれて辿る。
本文を読む →
Adnotationes legentis — propos の連作

一回にひとつの場面。論証はしない。結論も要らない。『古事記』は声に出され、聴かれた物語と歌を文字に留めた書物である——だからここでは、読むというより聴くつもりで書く。巷に流布していた物語と、別の脈絡で歌われていた歌とを、編む者がいかに組み合わせて一つの作品に仕上げたか。それを頁の上で鑑賞することが、この連作のただひとつの姿勢である。

IPropos試作
允恭記・軽太子物語を聴く
本文を読む →
IIPropos草稿
稗田の村落の記憶から
本文を読む →
IIIPropos草稿
本文を読む →
IVPropos草稿
本文を読む →